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習作  柳宗元詩 漁翁

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習作  柳宗元詩 漁翁

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習作  柳宗元詩 漁翁

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六月の俳句 衣更

些事大事区別をしたり衣更
 
衣更えて言いそびれしを口にする

更衣命段々惜しくなり

バス停の日射し横切るとかげかな

気に入らぬ話となりてパセリ噛む

忘れ物まずハンカチを確かめる

ボーフラややがて話題も尽きにけり

ぐるりぐるり廻るまいまい八十路くる

ふるさとはふるさとだらけ雨蛙

遠足の列伸びたまま橋渡る

6月の俳句 筍

荀やひょっこり来たる甥と姪

約束の場所を違えりあさり汁

あじさいを好む男の通夜に居る

アネモネの小鉢かかえてセーヌ沿い

うららかや園児の帽子続きおり

あとはただ一本道なりかたつむり

些事大事東西南北蝸牛

キャベツ剥ぐ確かにキャベツ鳴きにけり

しなげしやますます判官びいきなり

たらの芽のてんぷら蕎麦や馬篭宿

五月の俳句 五月雨

五月雨の父一言も発せざり

五月雨やぷっつり顔を見せぬ顔

黒揚羽黒潮指して漕ぎゆけり
 
少し間を置き返事す著莪の花

一歩一歩富士中腹の若葉かな

植木屋の来て新緑につぶやけり

新緑の午後は山の端疲れおり

まず香り確かめてから草矢射つ

草矢射る高さに青春よみがえる

竹の子やひょっこり来たる甥と姪

5月の俳句 衣更

まず肩の力抜きけり衣更

衣更して真先に海が見え

引鴨の振り返る顔一つあり

夏服の来て赤レンガ定まれり
 
夏服を着て些事大事区別せり

どの顔も暮らし出にけり古茶新茶

日の丸の空威張りする五月かな

五月雨の駅に上り来て下り来て

五月雨の鉄塔天に重しかな

五月雨の電話にコイン通る音

5月の俳句  牡丹

牡丹の風たちまちに無節操

五月雨や舟舟舟の舟溜り

黒船を置きて下田の鯉のぼり

黒船の兵士の墓も若葉かな

叔母がきて叔父のことなど若葉風

新緑の中歓喜せり生きており

ちぎれ飛ぶ海女の掛声浜大根

潮騒を目から耳から浜大根

アネモネの古鉢抱えてセ―ヌ沿い

狩野川のポンポン蒸気パセリ噛む

4月の俳句 3

啓蟄や美術館より人の群れ

縁切りと縁結ぶ神四月馬鹿

写楽みて鏡のぞきぬ四月馬鹿

献茶祭手揉み古老の指しなる

トンネルを抜けるたんびの桜かな

黒鞄桜並木を通りけり

廃校にただただ桜吹雪かな

山笑い石の仏も笑いけり

直ぐ脱げる靴の片方山笑う

人送るはめになりたり春の月

4月の俳句 2

越前の民家豪奢や遅桜

ユトリロの白に音無し竹落ち葉

白鷺の群れを従い田の代掻く

つくし抜く生れ変わりのごとく抜く

花冷えや乃木坂の乃木邸にいる

膝抜けてたちまち恋の猫となり

キビタキの一枝毎に色めけり

グラジオラス思い切りよき白さなり

思い出の痛きものありこぶし咲く

さえずりのひときわ高き一日かな

四月の俳句 1

白猫の視線を外す余寒かな

啓蟄や半眼にして半眼ならず

花桃の一枝一枝の重さかな

ピアノの音絶えて久しや紫木蓮

恋猫に石投げてから髭を剃る

まだ若いと思う齢やボタンの芽

八ツ岳八つを撮りて春浅し

修善寺の雨となりけり花の冷え

大団地の壁の番号春深し

雪解富士田子の浦まで出て望む

豊後 両子寺1

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3月の俳句 4

石庭のロダンと化して春愁う

春愁や紙人形に瞳なし
       
春泥や庵主の語る恋遍路

春泥や縄文土器の黒光り

春風や結んで開く赤子の掌

探梅や付かず離れず二人連れ

その先のことは語らず落ち椿

日暮れても冬耕の人振り向かず

玉響の出会いと別れ鳥雲に
    
嫌いとか好きとかいいて鳥交かる

三月の俳句 3

塩煎餅カリカリ噛みて青き踏む

青踏や郵便受に鍵仕舞ふ

靴脱ぎて一息吐きて青き踏む

在りし日の交換日記青き踏む

一歩二歩幼児寄り来て暖かや

旧道を稚児行列や犬ふぐり

意地張って痩せ我慢していぬふぐり 
    
鶯の声やや整える好き日なり

頬染めて鶯餅をほうばりぬ

真鍮の踏絵の鈍き光かな

三月の俳句 草の芽

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三月の俳句 2

白猫のつと立ち止まる目借時

夕霞立つや大寺の大ひさし

笑い声ぴたりと止まる余寒かな

白猫の視線を外す余寒かな

思い出せぬ男の名前余寒かな

一歩二歩幼児寄り来る余寒かな

まだ一つ熱き物あり龍の玉

恋い猫に云って聞かせる妻であり

十三日金曜日夜恋猫来

侘助や吾B型の家系なり

三月の俳句 1

啓蟄や虫塚に積むお賽銭

啓蟄や終電車から人の波

啓蟄や思い出せない置きどころ

啓蟄や宝くじ買う人の列

啓蟄や今日図書館は休館日

鴨一羽ひっくり返る西行忌        

笹鳴きや触れれば揺れる文机

草の芽にあるだけの日の集まり来

紅梅白梅筋書きのある如し

草の芽にあるだけの日の集まり来

二月の俳句  余寒

老眼鏡忘れてきたる余寒かな

眦を立てて物問う余寒かな

隅田川はしけで渡る余寒かな

高階のクレーン見上げる余寒かな

両耳に両手を添える余寒かな

禁煙をまた試みる余寒かな

立春の空やとんびの大旋回

厨よりトトントントン春立てり
    
富士ばかり観てる公魚釣り師かな

侘助の一本咲かず仕舞いなり

二月の俳句  春一番

春一番写楽が橋を駈けて来る

春一番新米車掌の青き声

春一番真一文字にやって来し

春一番動き出したる野の面

春一番破船岸辺に傾きて

春一番筆立てに筆ほうり込む

春一番野にあるすべて顔上げる

春一番野も山も起き上がりけり

胎教の胎児腹けり春一番

筆立てにこけしの耳掻き春一番

二月の俳句 節分

節分や納豆飯を流し込む

初午や紅き物より箸つつく

潮騒に水仙の香の和みけり

遺言書開く日取りや寒の水

升酒や観梅いよよ佳境なり

紅梅と夕焼けの中を家路かな

いつもより富士大きめや冴え返る

愛鷹の黒土に霜の柱かな

大寒の一湾漁火より暮れる

大寒やますます深き富士の彫

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